1分で読める労務管理のポイント

管理職に必要なリーダーシップとは   ( 2011.09.29 )

中小企業では、優秀な管理職がいないと多くの経営者は、おっしゃっています。優秀な管理職とはどのような管理職なのでしょうか。

管理職には、リーダーシップ能力が不可欠です。そして、部下をマネジメントする能力が必要です。リーダーシップ能力とマネジメント能力を兼ね備えた人が、優秀な管理職なのです。

では、リーダーシップ能力とは、具体的にどのような能力なのでしょうか。リーダーシップについては、色々な書籍が出ていますし、インターネットで検索をすれば、色々な人がそれぞれのリーダーシップ論を語っています。私は、かつて30名ほどの部下を率いていましたが、その中で、私なりに試行錯誤をして、たどり着いた、1つの管理職に必要なリーダーシップ論があります。それは、『周囲を巻き込んでいく力』です。

1つの目標(例えば、売上高)に対して、部下一人ひとりが、今何をしなければいけないのかの道標を示しながら、一人ひとりの力を結集して、1+1=10の力にする。それが組織の良さだし、集団の力だと思います。これは、家族や地域社会においても一緒だと思うのですが、私たちは、一人で生きているわけではありません。そして、一人の能力なんてちっぽけなものです。私たち日本人は、生来「和」をとても大切に生きてきました。しかし、企業においては、欧米型の成果主義が導入され、終身雇用が崩壊し、個々人による短期的な利益の追求に走っているように見えます。しかし、私たちは、もっと日本人の特徴に着目し、自分達の良さをもっと活かしてくこと考えていくべきです。そうすれば、なでしこジャパンのように世界一にもなれるのです。

日本人の特徴としては、真面目で、協調性があり、献身的であることが挙げられると思います。本来チーム(組織)で何かを成し遂げることを得意としています。製造業が、ここまで発展しているのはそのためではないでしょうか。

 

つまり、上司が考えなければいけないことは

 

・部下たちが持っている能力を最大限に活かすためには、どうすればよいのか。
・各人のもっとも得意とする能力を如何なく発揮してもらうためには、どのようなことをすればよいのか。
・モチベーションを高く保たせ、やらされ感なく、率先して、主体的に業務を行ってもらうためには、何をすればよいのか。

 

私の会社の例でいうと、例えば

 

・実務処理が得意な部下には、実務処理をもっと効率的にしてもらうにはどうするか。
・お客様との折衝が得意な部下には、如何にその環境を整えるか。

 

この答えは、会社ごとに違うと思います。部下個人によっても違うと思います。

ただ言えることは、部下は、よく上司を観察しています。責任感をもって、自ら率先して行動し、日々自分の人間力を向上させていく。これが、私が考えるリーダーシップです。

 

執筆者:社会保険労務士 福井研吾

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