女性リーダーに求められている役割は何でしょうか。
特に女性が多い職場では、女性ならではの問題が多くあるようです。

最近、女性リーダー、女性リーダー向けの企業内研修の問い合わせを多く頂くようになりました。先日もある会社で、研修を実施したのですが

◆あの人と一緒に仕事をしたくない。
◆あの人とは口を聞きたくない。
◆職場の雰囲気を壊したくないので、今までのやり方を認めてしまう。
◆お局のような人が、職場を仕切っており、女性リーダー（自分）の言うことを聞かないなど

の問題が出てきました。
女性と男性の働き方で、一番の違いは何かというと、男性は、仕事中心に人生を考えることができるのですが、女性は、どうしても家庭（生活）も考えていかなければいけないということです。特に、仕事を覚えてきて、「さぁ、これから頑張るぞ！！」というとき（30代前後）に、人生のターニングポイントである、結婚・出産が続くのも特徴ではないでしょうか。そして、重要なポストに就く頃に、子育てをしなければいけないのです。

つまり、女性は、1日の中で「働ける時間」に限りがあるのです。

そのためには、男性以上に効率よく働く必要があるのです。

効率よく働くためには、職場環境の整備をする必要があります。そして、会社が女性リーダーに求めているのも、この職場環境の整備なのです。

効率よく働ける職場環境に必要なのは、ずばり、チーム力の向上です。

チーム力を向上させるためには、話し合うしかありません。とにかく話し合う。コミュニケーション能力が女性リーダーには特に重要になります。チーム力を向上するためのコミュニケーション能力なので、端的に話す技術と、よりよく聴く技術を磨いていく必要があります。その他にも、効果的に『褒める』と『叱る』が大切です。褒めること叱ることの割合は、3対1ぐらいが理想と言われています。また、叱った後にフォローする気配りも忘れないようにして下さい。そのような女性リーダーを、世の中は求めているのではないでしょうか。

少子高齢化に伴う労働人口の減少から、女性の役割や女性への期待というのは、益々大きくなってくると思います。私は、男性よりも女性のほうが能力が高く、本気で仕事のみを考えたら、絶対に勝てないなぁといつも思っています。腹をくくった女性、割り切った女性は本当に強いのですから。

執筆者：社会保険労務士 福井研吾