良い会社を作ろう! ~現場レポート~

【就業規則は誰のためにあるのか?】   ( 2014.10.08 )

~良い会社は、良い人づくりから~

 

こんにちは^^



昨日は、大阪で就業規則の勉強会に参加してきました。

 

テーマは、『心を1つにしていく就業規則』

就業規則の勉強会といっても、社労士向けの専門的な勉強会ではなく、周りは、みんな経営者。


そんな中、就業規則のイメージを聞くと、

◆堅苦しい。

◆会社を守ってくれるもの。

◆法律で決め目られているから仕方がなく作るもの。

 

などの意見が出ていました^^

みなさんは、どのように思いますか?

僕は、就業規則は、会社と社員との約束事。そして、社員同士の約束事が書かれているものだと思っています。

例えば、昨日は、

半年たった新入社員が、繁忙期に有給休暇を取得したいと言ってきたというワークを行いました。

有給休暇は、法律で決められている労働者の権利ですね。

取りたいと言われてたら、取らせなければいけませんよね。

 

でも、ちょっと考えてもらいのです。


もし、繁忙期に、有給休暇を取得するとなると、業務が滞る可能性があると思います。

その穴埋めをするために、他の社員(仲間の社員)が、休日労働をしなければいけなくなるかもしれません。
納期が遅れて、お客様の信用を失うかもしれません。


誤解を恐れずに言えば、他人(他社)に迷惑をかけてまで、その権利は、今、取得しなければいけなかったものなのでしょうか。

結局、その新入社員は、「最近の若者」というレッテルを貼られ、結果、その会社に居づらくなるかもしれません。

それは、お互いにとって、不幸だと思います。

もし、みんなが納得するような有給休暇の取得のルールがあって、周知されていたら、

今回のような事態は、避けられていたかもしれません。


今の事例は、勉強会でのワークですので、極端な例なのかもしれませんが、大なり小なりこのようなケースは、起こりうると思います。


意外と、暗黙の了解で、仕事をしているケースが多いと思います。

その暗黙のルールを、一度、きちっと明文化しておく必要があるのではないでしょうか。

執筆者:社会保険労務士 福井研吾

【組織変革はなぜうまくいかないのか?】

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