定期健康診断は、どのような方に実施しなければいけないのでしょうか。また、定期健康診断の項目は何があるのでしょうか。

定期健康診断は、正社員はもちろんなのですが、たとえ、短時間労働者であっても、以下の者に該当するときは、健康診断を実施しなければいけません。

短時間労働者（パート・アルバイト）は次の①～③までのいずれかに該当し、１週間の所定労働時間が、同種の業務に従事する通常の労働者の４分の３以上であるときは、健康診断を実施する。
※また、概ね２分の１以上であるときは、実施することが望ましい。
①雇用期間の定めのない者
②雇用期間の定めはあるが、契約の更新により１年以上使用される予定の者
③雇用期間の定めはあるが、契約の更新により１年以上引き続き使用されている者
　（特定業務「労働安全衛生規則第１３条第１項第２号に掲げる業務」従事者にあっては６ヶ月）

実施すべき健康診断

定期健康診断の項目

□1：胸部エックス線検査により病変及び結核発病の恐れがないと診断された者については医師の判断に基づき省略可
□2：血糖検査については、ヘモグロビンA1cで代替も可（平成10年12月15日　基発第697号）
○　：20歳以上の者については医師の判断に基づき省略可
●　：40歳未満（35歳未満を除く）の者については、医師の判断に基づき省略可
※1：喫煙歴及び既往歴については、問診等で聴取を徹底する旨を通知（平成20年1月17日　基発第0117001号、保発第0117003号）
※2：●に加えて、次のものは医師の判断に基づき省略可
①妊娠中の女性その他の者であって、その腹囲が内脂肪の蓄積を反映していないと診断された者
②BMIが20未満である者
③BMIが22未満であって、自ら腹囲を測定し、その値を申告した者

 出所：労働安全衛生法に基づく定期健康診断等の項目の改正について

 「健康診断中の賃金」については、こちら

執筆者：社会保険労務士 福井研吾