1分で読める労務管理のポイント

離職率が低い会社が取り組んでいる事例集③   ( 2011.11.17 )

離職率の低い会社は、様々な施策に取り組んでいます。また、離職率の低い会社は、この不況下でも、会社の業績が良いのも特徴です。
ここでは、その取組事例を紹介していきたいと思います。
離職率がもっとも高いのは、10代、20代です。つまり、若手社員の離職率を下げることが、その会社の定着率を上げるポイントになります。
一般的に離職率の低い会社は、会社が、社員に対して感謝の意をしっかりと表明しているのです。では、具体的にどのようなに感謝を表しているのでしょうか。

 

➢サンクスカード
感謝とは、感じる心です。同じことをしてもらっても、当たり前だと思う人と、「うぁ、嬉しい、ありがとう」と感謝できる人かどうかの差は、その行為に感謝を感じるかどうかです。ある程度は、受け手側の資質によるのです。それを半強制的に行うのが、サンクスカードです。はじめは、1人1日1枚以上送るなどとルールを作るのもいいでしょう。
「○○さん、昨日○○してくれてありがとう。」とメッセージを添えて、カードを送ります。すると、サンクスカードを多く出す人、サンクスカードを多くもらう人が出てきます。その人たちを研究するだけでも、会社の業務改善につながります。
そして、最も大切なことは、このサンクスカードを、コミュニケーションのツールとして、部下と頻繁に意思疎通を図っていくということです。コミュニケーションの良い会社・笑顔が絶えない会社は、間違いなく離職率の低い会社です。

 

➢子供会社見学会
これは、夏休みなどに、子供を親の会社連れてきて、親の仕事ぶりをみてもらうというものです。1991年の清水建設の「昼間のパパは男だぜ~」というCM(忌野清志郎さんの「パパの歌」)を覚えている人もいるのではないでしょうか。つまり、輝いている昼間のパパを、子供に見てもらうのです。また、社長や直属の上司が、その子供の目の前で、父親を褒めたり、感謝の意を表す場面を意図的に作ったりしている会社もあります。
普段、グータラしている父親しか知らない子供にとっても、父親を尊敬するきっかけになるだけでなく、仕事とはどういうものなのかを知ることができますし、従業員には、喜ばれる。一石二鳥ではないでしょうか。離職率が低い会社というのは、従業員の家族をも味方にしているのです。

 

➢でも、やっぱりお金?
感謝とは、感じる心です。と先ほど書きました。もちろん、言葉をもらうだけでも非常に嬉しいですが、やっぱりお金をもらえるとさらに嬉しいですよね。ある大手企業では、誰でも(新卒からでも、上司からでも)感謝をした人には、1万円程度のボーナスを送ることができるというユニークな制度を創設しています(ただし、上長の承認はいります)。
つまり、会社の誰でも、感謝をしたことがあれば、上長の承認さえあれば、1万円のボーナスをあげることができるのです。
また、先ほどのサンクスカードでも、もらったサンクスカードの枚数で、1枚○円という形で、ボーナスに上乗せ支給している会社もあります。

「離職率が低い会社が取り組んでいる事例集④」については、こちら

「離職率が低い会社が取り組んでいる事例集②」については、こちら

「離職率が低い会社が取り組んでいる事例集①」については、こちら

 

執筆者:社会保険労務士 福井研吾

最低賃金の適用除外者

「1分で読める労務管理のポイント」一覧へ

ご相談・お問い合わせはお気軽にどうぞ

業務内容

1分で読める労務管理のポイント

良い会社を作ろう! ~現場レポート~

良い会社を作ろう! ~現場レポート~

雑誌「INDUST」

雑誌「INDUST」

産廃処理業界の人を活かす労務管理のポイント」を2年間連載しました。

メンタルヘルスマネジメント

雑誌「メンタルヘルスマネジメント」

メンタルヘルスマネジメント(2013年6月号)に、記事が掲載されました。

開業社会保険労務士専門誌SR

開業社会保険労務士専門誌SR

開業社会保険労務士専門誌SR(第23号)に、記事が掲載されました。

Facebook

福井 研吾のFacebook

対応強化エリア

名古屋市 千種区 名古屋市 東区
名古屋市 北区 名古屋市 西区
名古屋市 中村区 名古屋市 中区
名古屋市 昭和区 名古屋市 瑞穂区
名古屋市 熱田区 名古屋市 中川区
名古屋市 港区 名古屋市 南区
名古屋市 守山区 名古屋市 緑区
名古屋市 名東区 名古屋市 天白区